仮想通貨

逮捕者がでてしまった「Coinhive」って何?犯罪なの?機能や特徴を徹底解説

読み終わる目安 : 約9分

赤いマーカー=知っておくと良いポイント
青いマーカー=覚えたほうがいい重要な点

はじめに

先日、ブラウザで動作する仮想通貨のマイニングサービス「Coinhive(コインハイブ)」を設置した、複数のサイト運営者が警察に摘発されたという衝撃的なニュースがありました!

この「Coinhive」は一体どんなサービスなのでしょうか?

また、なぜ違法と判断されてしまったのでしょう?

実際に摘発されてしまった方のブログを参考にCoinhiveについてみていきましょう!

Coinhiveとは?

おかだ
おかだ
逮捕者がでてしまった事件で話題になってるCoinhiveってなに?
魚住さん
魚住さん
おかださんは仮想通貨のマイニングは知っているよね?Coinhiveはこのマイニングをブラウザからできるサービスだよ

Coinhiveは、サイト運営者が閲覧者に仮想通貨をマイニングさせ、その収益を受け取るというサービスです。

一般的に、仮想通貨のマイニングには専用のプログラムを動作させる必要があります。

しかし最近では、より多くの環境でかんたんに動作させるため「ブラウザ上で動作するマイニングプログラム」が登場しています。

おかだ
おかだ
ちなみに「ブラウザ」は、みんながインターネットをひらく時につかうGoogleChromeSafariなどのことだよ!

Coinhiveも、このブラウザ上で動作するマイニングプログラムの一種であり、専用のプログラムコードをサイトに埋め込むとそのサイトを閲覧した人のパソコンの処理機能の一部を使い、仮想通貨「Monero」をマイニングします。

魚住さん
魚住さん
ちなみにCoinhiveを使うためのプログラムコードは、「JavaScript」というとっつきやすい言語で書かれているから、サイト運営に関わっている人ならかんたんに設置できるよ!

マイニングで発生した利益は、7割がサイト運営者に配分され、残りの3割は手数料としてCoinhiveTeam(プログラム開発者たち)が受け取るしくみとなっています。

Coinhiveの目的

おかだ
おかだ
警察に摘発されたってことは、Coinhiveはコンピュータウィルスみたいなものなの?
魚住さん
魚住さん
Coinhiveは決して悪意のあるプログラムではないよ!開発チームが利用目的をしっかりと発表しているから見てみよう!

開発を行うCoinhiveTeamは、プロジェクトの目的を

多くのWebサイトには、押し付けがましくて邪魔な広告が表示されている。その代替手段を提供することが我々のゴールだ。

と発表しています。

つまり、ウェブサイト運営から収入を得る新しい方法の提供を目的として、ブロガーやウェブサービスを運営させるひとたちに向けて作られたサービスということです。

現在のサイト運営では、自分のウェブサイトに広告をのせたり、アフィリエイトリンクを貼ったりして収入を得る方法が主流です。

Coinhiveを使えば、サイトを見にきた人が、記事を読んでいる間だけパソコンの処理能力を借りて、仮想通貨のマイニングを行いそれを新しい収入源にできます。

これにより、記事やサイドバーにある広告を削除してもっと閲覧者が見やすく使いやすいサイトを作ることができる!という理屈です。

おかだ
おかだ
なるほどね〜!たまーにスマホで見てると広告だけで4回くらいスクロールしなきゃいけないサイトとかあるから、広告以外の収入が普及するのはありがたいね!

Coinhiveのさまざまな使い道

Coinhiveは、ただ閲覧者にマイニングをさせ収入を得るだけではなく、様々なつかいみちができるように作られています!

魚住さん
魚住さん
つかいみちの一例をみてみましょう!

Coinhiveの電子コンテンツの利用権

Coinhiveは短縮URLサービスと呼ばれる、リンク先の別のURLに自動的にジャンプするしくみを提供しています。

このしくみを応用すると、運営者が設定した採掘ノルマ分まで閲覧者がマイニングをすると、電子コンテンツのダウンロードページにジャンプするといった使い方が可能となります。

おかだ
おかだ
たとえば、わたしの書いた電子書籍が500円で売ってたとすると、採掘ノルマの500円分のマイニングを終えたら電子書籍のページに飛ぶ!っていうこともできるんだね!

Coinhiveの認証機能

Coinhiveは、Captchaの代わりとしても使えます。

Captchaとは、ユーザー登録などをするときに、読みづらい文字を解読して入力させるしくみです。プログラムやbotなどによる登録(スパム)を防ぐ目的があります。


Coinhiveは、Captchaと違って相手が「人間であること」は証明できませんが、登録のためのマイニングには、CPUパワー(電力)というコストを支払う必要があるため、Captcha同様にスパム防止になるとされています。

おかだ
おかだ
このぐちゃぐちゃの文字入力する枠、よくでてくるよね!わたし一発でできたことないかも!

CoinhiveのAPIサービス

Coinhiveはサービスに自由に組み込めるAPIも提供しています。

APIとは、「Application Programming Interface」の略で、プログラム間がお互いに機能を共有するためのしくみです。

このAPIサービスを使うと、動画を再生したりゲームをプレイしている間にマイニングをさせるといったことも可能となります。

おかだ
おかだ
APIってなんだか難しいけど、さっきの例えで言うと、電子書籍の価格分のマイニングまちの間、なにもせず待ってるとか暇だもんね!動画とかゲームで同時に遊べるのはいいね!

現段階で、Coinhiveは儲かる?

おかだ
おかだ
いろんな使い道はあるけど、Coinhiveを設置すればもうかるの?
魚住さん
魚住さん
一般的なマイニングは、電気代が高くついて儲からない人も多いっていうよね!実際にサイトに設置して試してしまうと違法になってしまうようなので、今回は検証した方のサイトを参考に見てみよう

最初に結果からいってしまうと、現段階でCoinhiveで稼げる額は微々たるものであり、広告収入に比べると、割に合わないです!

サイトの運営者側で、閲覧者に行ってもらうマイニングの設定を決められるようですが、閲覧者のパソコンに対して、無理のない設定をしたコードを埋め込んだページで1分間閲覧すると採掘できたのは約1000ハッシュのようです。

仮に1000人の閲覧者が1分間閲覧したと仮定すると、1000×1000=100万ハッシュ採掘できます。

Moneroは現在100万ハッシュ当たり約1.5円のレートのため、よほどのPVがあるサイトでないと稼げませんね。

今後、コンピュータやブラウザの性能が進化したり、Moneroの価値が上がることで現実的な収入手段となるかもしれません。

おかだ
おかだ
あたらしい通信規格5Gの普及とかでも変わってくるかな?とにかくまだまだ将来楽しみな段階ってことだね!

Coinhiveは違法なのか?

おかだ
おかだ
本題にもどるけど、Coinhiveを設置するのは違法なの?
魚住さん
魚住さん
今回警察から摘発されたけど、実際グレーゾーンな部分が多いんだ!

仮想通貨は、匿名という点を悪用し、国際的な犯罪などに利用されるケースも増えています。

パソコンが、ウィルス感染時に仮想通貨をマイニングするプログラムを埋め込み、犯罪者のマイニングに協力するよう細工されているケースもありました。

このようなプログラムが動作するとコンピュータを利用している裏側で常にマイニングプログラムが動作し、処理速度が低下したり消費電力が増大するなどの悪影響があります。

おかだ
おかだ
ん〜、悪用をしたらそりゃ違法ってことになるでしょうけど、実際この前逮捕されちゃった人はどうなんだろう?

Coinhiveに対する世論

Coinhiveはサイト運営関係者を中心に「広告に代わる新たな収益手段になる」という期待の声があがっています。

実際に、国連児童基金(ユニセフ)も寄附を集めるための方法として導入するなど、サイト収益化の新たな手段として注目されています。

一方で、「同意を得ずに閲覧者のパソコンを使うのは迷惑だ」と批判の声が一定数あるのも確かです。

また、悪意あるサイトや、GoogleChromeの拡張機能などにCoinhiveが仕込まれ犯罪者の収益源になっているといった問題も指摘されています。

こういった事態を受けて開発チームは、サイト閲覧者側が明示的にOKした場合のみCoinhiveを走らせる仕組みを進めています

Coinhiveに対する警察の見解

警察は、サイト閲覧者の了解を得ずにCoinhiveを設置しているサイトについて、刑法が定める「(所有者の)意図に沿うべき動作をさせず、またはその意図に反する動作をさせるべき不正な指令を与える電磁的記録」(=ウイルス)であると判断しています。

この法律では

  • 人が電子計算機を使用するに際してその意図に沿うべき動作をさせず、又はその意図に反する動作をさせるべき不正な指令を与える電磁的記録
  • 上記に掲げるもののほか、上記の不正な指令を記述した電磁的記録その他の記録

を刑罰の対象としています。

簡単に説明すると、いわゆるコンピュータウイルスの作成、提供、供用、取得、保管行為が違法となります

今回は、Coinhiveがコンピュータウィルスとして判断されたということですが、コンピューターウィルスとCoinhiveの動作ではかなり違いがあります。

まず、Coinhiveはパソコンを破壊したり悪影響を与えたり個人情報を盗んだりするものではありません。

また、ウェブサイトを閉じたら動作は停止するため閲覧者の意図に反する動作を行うものでもありません。

もし、Coinhiveが違法であれば、同じような動きをするグーグルのアドセンス(クリック報酬システム)やアナリティクス(解析システム)なども違法ということになってしまいます。

つまり、現状はCoinhiveの利用自体は問題なく、プログラムをサイト訪問者の同意なく実行した場合に問題があるようです。

おかだ
おかだ
ん〜〜〜、それで逮捕者がでてしまったっていうのは、なんだかかなりモヤモヤしますねえ…

Coinhiveまとめ

Coinhive問題で摘発されてしまった方は、国内初のCoinhive裁判を行っているようですので判決が注目されます。

今後のブラウザマイニングの未来を担う重要な出来事だと思うのでみなさんもぜひ注目してみてください!

ポイント
  • Coinhiveとはサイト運営者が閲覧者に仮想通貨をマイニング(採掘)させその収益を受け取るサービス
  • Coinhiveは電子コンテンツの利用権やスパム登録防止策としても機能する
  • 現状はCoinhiveの利用自体は問題なく、プログラムをサイト訪問者の同意なく実行した場合に問題がある
おかだ
おかだ
正しい判決がでることを祈ります。

マイニングについて初心者向け解説はこちら↓

あわせて読みたい
ビットコインが無料!?誰でもわかるマイニング解説マイニングを初心者向けに解説!...
ABOUT ME
岡田 早季
岡田 早季
わかりやすく伝えられるようにがんばりますっ Twitterフォローもおまちしてます!